FF(ファイナルファンタジー)は「新しいことをする」というのが好きだ
チャレンジと思えば悪くない
しかし、FFのチャレンジには犠牲が多いのが問題だ
FFは良いものを継承しないのだ
チャンレンジすることは構わないが、ゲームとして進歩してほしい
FFはチャレンジにこだわって、進歩を忘れている
進歩するためには、前作の良い所は継承するべきだ
FFはチャレンジするために、前作の良い所まで捨ててしまうのだ
例えば、FF10でカウントタイムバトルを導入した
これは、アクティブタイムバトルを継承しつつ、入力時間による遅れを無くした斬新なシステムで好きだったが、次回作ではあっさり捨てられた
FF10-2ではアクティブタイムバトルに戻った
これはこれで面白かったが、FF12ではガンビットを使った戦闘へと急変した
FFにおいてアクティブタイムバトルは売りだったはずだ
FF10またはFF10-2が完成度が高いと思う
しかし、FF12からは急に一人を操作する流れに変わってしまったのだ
つまり、アクティブタムバトルを追求するのをやめ、プレイヤーが操作しないキャラをどうやって動かすのかという点を追求し始めている
これを追及してもプレイヤーがすることが減るだけでつまらないと思う
他のシステムにも言えることだが、FFはプレイヤーのすることを出来るだけ減らそうという方向に進んでいる
もちろん、そうした方がいい部分もある
例えば、お店でアイテムを1つずつ買うのではなく、複数買えるようにした方が良い
戦闘のカーソルは記録できた方が良いなどだ
しかし、会話は近づけば出来るとか、戦闘で考えるのはキャラの役割だけとかいうのはちょっと方向がずれているのではないか
FF13の戦闘ではコマンドまで自動で選んでしまうのだ
これはFF13の戦闘がコマンド入力を出来るだけ早くした方が有利になることが原因だ
開発者も言っている、「今回のバトルにウェイトモードをいれると戦闘がなりたたない」と
開発者はリアルタイムにこだわり、プレイヤーにせわしなくコマンドを入力させることを選んだのだ
FFはムービーにしてもそうだが、「ゲームは見させて、プレイヤーは所々で登場人物の肩を押せば良い」といった考えがあるのではないか
FFCCクリスタルベアラーでも「プレイアブルイベント」と称し、ムービーの一部を操作できるようにしている
だから感想に「やらされている」と言っている人が多いのではないか
PRGというのは用意された世界を楽しく冒険するものと思っていたが、FFは用意されたストーリーの中で登場人物のお膳立て(裏方役)をするものといったイメージが強い
この先どうなっていくのか興味深い
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